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【Q&A】スマドラって何してる会社なの?

このエントリーでは、日頃面接の場などで候補者の方々からよく訊かれる疑問・質問にまとめてお答えする形でお話しすることで、より多くの方々に弊社のビジョンや取り組み、どんな世界をつくっていきたいと思っているかなどをご紹介できればと思い書きました。

今後も適宜アップデートしていきますので、下記の質問事項もまだまだ増えていくと思いますし、そうすることによって、多くの人が気になっているポイントを一網打尽的にスッキリ解消していただけるようなエントリーになればという思いで書いていこうと思います。


Q1. 車を持ってないし、そもそも運転する機会もほとんどないんですが…?
Q2. どんな人たちが働いている会社なんですか?カルチャーや雰囲気は?
Q3. デバイスはどこでつくっているんですか?それぞれの違いは?
Q4. デバイスからはどんなデータを収集しているのですか?
Q5. 自動車メーカーも独自にデータを集めてますよね?それとはどう違うのですか?
Q6. コンシューマー向けのサービスは今後どんな展開を想定しているんですか?
Q7. テレマティクス保険ってどんな仕組みなんですか?
Q8. 法人向けサービス DriveOps って何ですか?使うとどんなメリットが?
Q9. 収集したデータはどんなふうに活用しているのですか?
Q10. 交通事故を減らすこともできるんですか?
Q11. 自動車メーカーとは直接的な競合関係にあるんですか?
Q12. 海外展開は考えているのですか?
Q13. 自動運転が完全に普及した世界ではスマドラはどうなっているんですか?


Q1. 「車を持ってないですし、運転する機会もほとんどないんですが…?」


まったく問題ありません(笑)
これは本当によく聞かれる質問なのですが、弊社はあくまでも車をはじめとする移動体のデータを活用して事業を行なっているので、弊社は車自体に詳しかったり熱意がないといけないということはまったくありません。免許すら持っていないメンバーも普通にいたりします(笑)

弊社の事業のフォーカスとしては、乗用車や商用車、トラック、タクシー、大型バスなどの4輪車を皮切りに、バイクや自転車などの二輪車、そして最終的にはその他の移動体まで、あらゆる動くもののデータを集めて解析し、そこにある交通課題やそこから派生する課題を解決していくことにデータを活用していきます。

みなさんの身近でわかりやすいところでは、交通事故や渋滞という大きな社会問題があります。自分自身が車を運転することが皆無であっても、事故に遭うリスクは常にありますし、世界の交通事故件数を見れば、それがいかに社会的にシリアスな問題なのかは一目瞭然です。

そして、渋滞も同様に大きな社会課題です。渋滞中はずっと前を見てハンドルを握ってないといけないので、休息も取るに取れません。生産的な活動が一切できずに時間だけが過ぎていくというのが渋滞ですが、人間にとって「時間」も非常に貴重な資産です。

こういった巨大な社会交通課題に立ち向かうには、膨大な交通データとそれを有効活用できるテクノロジーが必要になります。「自動運転が解決してくれるんじゃないの?」という質問もよくあるのですが、それはたしかにそのとおりです。ただ、現実問題、公道を走る車のほとんどが自動運転に置き換わるほど世の中に普及するには、まだそれなりの時間を要します。

それを座して待つのではなく、今走っている車を手軽にコネクテッドにして、様々なセンサデータなどを組み合わせることで、解決できる課題はたくさんあります。個人や法人が車を利用する上で問題となっていることも多種多様であり、弊社のサービスが提供できる価値がそこにはあります。

データがもっと集まってくれば、もっとできることが増えます。弊社の事業は、データ量に比例してプロダクトの質や種類を増やし強化していけますし、プラットフォームとしてパートナー企業のみなさんに使っていただいたりする際にも有用になっていくので、そこをスタートアップの身軽さとスピード感で一気に走りきる。それがこの2–3年の大きな挑戦となります。

再度冒頭の質問にお答えしておくと、弊社の事業や実現しようとしている世界観は、自分自身が車を運転するかどうか、車を保有しているかどうかということはあまり関係ありません。全人類における「移動」をどう進化させていくことができるか。そういったテーマに取り組んでいるのだとお伝えしています。

Q2. どんな人たちが働いている会社なんですか?カルチャーや雰囲気は?


まだまだアーリーステージ(シリーズBの資金調達を終えたところです)のスタートアップということもあり、若い人たちが主体で昼夜問わず働いているのでは?と想像される方もいらっしゃるようですが、実はそのイメージとはかなりギャップがありまして、平均年齢は30代中盤、ほとんどのものが家族持ちです。

ですから、子供の送り迎えや病気のとき、学校行事等、その辺は社員同士がカバーし合うことでかなりフレキシブルにやりくりしています。状況次第ではリモートで働く場合もあったりするわけですが、基本的にはみんなアウトプットはオフィスにいなくてもちゃんと出すという前提でやっています。

このあたりは今まで少しずついろんなことを試しながら信頼関係にもとづくやり方に落ち着いてきていると思いますが、単に制度化してしまうというよりは、個々のチーム単位でメンバーの家庭事情なども考慮しながら、一番アウトプットが高くなる方法を探していく。そうやっていくことで、会社全体のアウトプットもキープしつつ、個人の働き方の柔軟性も確保する。それが理想ですね。

また、社員たちのバックグラウンドですが、弊社事業ではハードウェアも提供しているので、ハードウェアメーカーなどに勤めていたものたちもいれば、インターネット業界出身のものたちもいるので、IoT企業らしい構成となっています。Google, CyberAgent, GREE, Recruit, カヤック、あとは JAXA出身者などもいたり、バックグラウンドの多様性がある組織ですね。

年齢のボリュームゾーンは30代ですが、20代や40代がパラパラいて、最年長は50代がいます。様々なライフステージにあるメンバーが、冒頭でお伝えしたような社会課題に立ち向かって同じ方向を向いて切磋琢磨している会社です。

自分たちの世代だけでなく、子供や孫の世代においても社会インフラとなっているようなものをつくりたい。そういった思いで日々働いています。

Q3. デバイスはどこでつくっているんですか?それぞれの違いは?

LTE接続デバイス

弊社はファブレスなので、製造自体は国内の生産工場に製造委託しています。よく「製造原価を下げるためにアジアのどこかでつくっているんですか?」と質問されるのですが、現状はデバイスの品質コントロールのためにもすべて日本で製造しています。

一方、デバイス内の組み込みソフトウェアは社内のエンジニアが開発しています。ここに関しては技術やノウハウを蓄積していく領域でもありますのので、外部に委託することをせず内省し日々改良を加えていっています。

現在、メインで提供しているデバイスは、シガーソケットに入れて使用するもので、BLEでスマホと接続して使うものと、LTE接続でスマホを経由せずに直接サーバにデータを送信するもの、その2つを提供しています。前者はスマホがある環境で、後者はスマホがない環境で使うという違いがあります。

いずれのデバイスにも加速度センサーやジャイロセンサーが搭載されていて、センサデータとGPSの位置情報・速度情報などを組み合わせ、様々なな処理をかけることで、車の走行や状態を推定しています。

これまでのデバイスはどんどん進化してきていますが、今後も改良は続いていきますし、2輪車などのデータを取得することも想定された新しいデバイスなども登場していくことになります。

Q4. デバイスからはどんなデータを収集しているのですか?


現在は、車が「いつ」「どこを」「どういうふうに」運転しているかというデータを取得しています。開発当初はOBD-IIから取得できる車両情報をメインで扱っていましたが、開発を重ね世代を経て、現在メインとなっているのはシガーソケットに挿入して使うセンサーデバイスです。

主に取得しているデータとして、走行距離や速度、急加速・減速、ハンドリングのなめらかさなどがありますが、センサーを使っているので上下の振動なども取得できます。それによって、道のロードコンディションがわかったり、あまりにも大きな落差は道の陥没だったりするので、そういった公共事業用に提供できるようなデータもあります。

また、今後はドライブレコーダーからの動画データも連携させていくので、危険運転があった時に周辺状況としてどんな要因があったのか、どんな危険(ヒヤリハット)なシーンがあったのか、どういう事故だったのかというのも走行データに紐づけていくことで、運転のリスク分析がより詳細にしていくことができるようになります。そういったデータは、事故データ含め、保険会社に対して提供できる価値の高いデータとなります。

また、車単体のデータだけを見るのではなく、法人単位の全車両から傾向を出したり、同業界の競合社間で比較したり、分析する括りごと変えた考察なども可能ですし、外部データと掛け合わせることでさらに価値を有無ような活用の仕方もあります。

今後に関しては、現在使っているような加速度センサやジャイロセンサに加え、様々なセンサから取得できるデータを組み合わせていくことで、弊社の解析技術の深さもさらに深まっていくことを想定しています。

Q5. 自動車メーカーも独自にデータを集めてますよね?それとはどう違うのですか?


大前提として、車メーカーは自社の車からのみデータを取得しています。つまり、たとえばトヨタがホンダの車から走行データを取得するというようなことはできません。

一方で、私たちは車自体をつくって販売しているわけではないので、ユーザーがどのメーカーの車に乗っていても関係ありません。弊社のデバイスさえつけてくれればデータが取得できますし、さらに日産からマツダに乗り換えようと、BMWからポルシェに乗り換えようと、何も変わらずデータも取得できますしサービスを提供することができます。

端的にはこれが大きな違いとなります。つまり、メーカー横断的にサービスを提供するプラットフォーマーの立場をとるビジネスだということです。もちろんそれは口で言うほど簡単なことではないわけですが、そもそもの立ち位置として弊社はプラットフォーマーを志向してして、それは車自体をつくって販売しているわけではないということと表裏一体です。

また、ひとつのデータとして考えると興味深いのは、一般的に車の買い替えサイクルは平均で約7年ということがあります。つまり、人はそれほど頻繁には(少なくともスマホのようなサイクルでは)車を買い換えないということで、言い換えるなら、新しい車を普及させようとしてもそれなりの時間を要するということです。

それこそテスラ(Tesla)のような革新的で最先端を行くような車でさえ、2016年は8万台程度の販売台数だったようです。これはもちろんテスラ側の生産能力にもよるものではありますが、車を売ることでそこに初期搭載されている機能やサービスをスケールさせようとすると、相応の時間軸を考えなくてはいけないということですね。

逆に、私たちのようなスタートアップの事業規模においては、スピードがとても大切になりますし、メーカー横断的にスケールさせることができるかという点も重要になります。むしろ、そこができない限り勝ち残っていけないということでもあります。

また、少ユーザー視点で考えても、違うメーカーの車に乗り換えたらそれまで使っていたサービスが使えなくなるとか、貯めたポイントがすべて失効するなどでは、ユーザビリティは低いですよね。だからこそ弊社の取るべきポジショニングとしては、ユーザーに一番近い立ち位置、またはユーザーと車メーカーの間に入るような立ち位置で、ユーザーにしてみればどこの車に乗っていようと、乗り換えようと、関係なくちゃんとサービスが提供され続けるということです。

この世界観を実現できるかどうかが、弊社がこのモビリティ領域において不動のポジショニングを獲得していくためのキーになります。

Q6. コンシューマー向けのサービスは今後どんな展開を想定しているんですか?


個人向け事業に関しては、これまで「DriveOn」という簡易版の安全運転診断アプリを開発したり、アクサダイレクト社とテレマティクス保険の共同開発を行ったりしてきていますが、今年(2017年)の年末にはティザーサイトで来春から始まるコンシューマー向け新サービスの発表を予定しています。

概要に関しては年末のリリースをお待ちいただければと思いますが、弊社がこれまで蓄積してきた技術やノウハウ、そして「人や環境にやさしい」ということが経済的なメリットになるという価値観をのっけたサービスとなっていきます。

いろんな意味で実験的なプロダクトになりますが、弊社の世界観を前面に押し出してくれるものにもなってくれると思うので、ワクワクしながら仕込んでいるところです。

ローンチ前ということで、詳細はまだ記載できないのですが、ぜひお楽しみに!

Q7. テレマティクス保険ってどんな仕組みなんですか?

教えて!テレマティクス保険

詳しくはアクサダイレクト社が提供している「教えて!テレマティクス保険」のページを参照していただければと思いますが、くだいて言うと「安全運転をしていると保険料が割り引かれる」という仕組みの自動車保険商品です。

従来の自動車保険は性別や年齢などの属性情報などをメインに基本となる保険料が決まっていましたが、テレマティクス保険ではドライバーの運転情報が細かく提供されているので、ドライバーごとに事故リスクを算出して保険料と連動させる、ということを行なっています。

つまり、事故リスクが高い人はその分保険料が高くなってしまう仕組みでもありますが、こういった保険に入ってくる人たちはそもそも安全運転をしようと思って入ってくるので、保険会社としても優良顧客(事故リスクが低い)を集客できるというメリットがあります。

「でも保険料が下がると保険会社は(売り上げが減るので)困るのでは?」と思った方もいますよね。たしかにそれはそのとおりなのですが、事故が減ることによって保険会社の保険金の支払い(出費)も減るので、結果として利益は確保できるという仕組みです。

こんな仕組みのテレマティクス保険がどんどん普及していくことで、安全志向のドライバーが増える。それによって社会として事故も減っていく。そうなるともっと保険料が安くできる……こういうサイクルが回っていくと世の中に対するインパクトも大きいですよね。

Q8. 法人向けサービス DriveOps って何ですか?使うとどんなメリットが?

クラウド車両管理サービス

これは、法人が事業で使っている営業車や配送車をクラウド上で管理するサービスです。上のイメージのような管理画面上で、デバイスが装着されたすべての車の走行データがリアルタイムに管理できるものです。

そもそも法人車両は事故も多く、車の修理費用がかさんでしまったり、事故によって保険料が上がってしまったりなど、車管理の費用がかさみがちです。また、走行ルートに無駄があったり、稼働率が低い車を洗い出したりなど、オペレーションの効率化をサポートするツールでもあります。

弊社サービスを利用することで、まずはこういった状況がすべて可視化されるということ、そしてドライバーひとりひとりがそのことを意識することで(自分の運転が見られていると意識することで)、交通事故や車の不適切な使用を抑制していくところから始まります。

また、単純にドライバーを監視しようということではなく、安全でエコな運転をしているドライバーたちを表彰したり、何らかのインセンティブを与えるような社内施策も同時に行うことで、さらに効果を促進させることもできたりします。

あとは、これは意外と見落とされがちな側面なのですが、人身事故などを起こすと企業名などがしっかりメディアに出てしまったりするので、特に名前が認知されている企業であればあるほど、事故による社会的信用喪失のリスクを抱えています。

以前旅行長距離バスの悲惨な事故などが相次いだことがありましたが、ああいった形で社名が出てしまうと即事業が傾いてしまうようなケースもありますし、その後も遺族へのお見舞いであったり賠償金であったり、取り返しのつかないような負のインパクトがあるので、事故をいかに未然に防ぐかというのは、事業で車を使用するあらゆる企業においてプライオリティであると言えます。

Q9. 収集したデータはどんなふうに活用しているのですか?


まだ事例として多く出ているわけではありませんが、すでに述べてきたようなドライバーごとの事故リスク分析、保険会社などに対する走行・動画データなどの提供、危険/事故エリアや道路コンディションなどは公共用途、あとは最適ルート・最適車両台数などを割り出したり、様々な用途があります。

また、コンシューマーデータに関しては、個人情報をマスキングした上でビッグデータとして活用していく予定です。たとえば、ミニバンに乗ってあるエリアのスーパーに来客するお客さんに向けて付近のファミリー向け施設がタイムリーにクーポンを提供したり、LEXUSに乗っている40代以上の男性には生命保険商品の広告が出たり、ゴルフ場によくいく車両にはゴルフ関連グッズが提案されたりなど、車の移動はその人の趣味・興味やライフスタイルを表すので、ターゲティングされたものを提供しやすいという性質もあります。

データがたまればたまるほどやれることが増え、かつデータにさらなる価値を上乗せできる事業です。また、外部データと組み合わせることで新たな価値や用途を生むことが可能ですので、このあたりはいかにスピード感をもってそういったデータ自体や連携をつくっていくことができるかが肝心です。

Q10. 交通事故を減らすこともできるんですか?


前述のように、交通事故や危険運転のデータ(動画含め)を蓄積・解析していくことで、事故が起きやすいハイリスクな車の挙動や外部環境(車間距離、交差点の見通し、交通量、歩行者 etc.)など、事故と相関が高そうな変数などもわかってくるはずなので、じゃあそういった変数をどうやって制御していくか、という話になると思います。

そこで、兆候となるようなデータが表出した際に車内のスマホやウェアラブル・デバイスなどを通してアラートを出したり、そもそもの車の構造的なところに起因するのであればそういった情報をメーカーに提供したり、交差点のつくり方や信号の配置、道の見通しや車幅など、そういったものが影響するのであれば、そういったものも含めて事故が起きにくい環境をつくっていくかということが大切になると思います。

実際にどれだけ事故を減らすことができるのか、それは私たちにもまだ未知数な領域ではあります。これは、もちろん弊社一社で成し遂げるようなものではなく、日々より安全で事故が起こりにくい車をつくっている車メーカー側の努力と、弊社のようなサービス提供者側との双方の技術を合わせて、少しずつであったとしても確実に、減らしていくことができると信じています。

事故や渋滞をたった1%であっても減らすことができれば、人命や貴重な時間という意味では世界的にものすごいインパクトになります。そういう事業を真摯にやっていきたいと思っています。

Q11. 自動車メーカーとは競合関係になるんですか?


そもそも自動車メーカーと弊社とでは会社や事業の規模が違いすぎて競合だなんておこがましいのですが(笑)、上述のQ5でお伝えしたように、役割の違いが大きく横たわっていると思っています。

繰り返しになってしまいますが、メーカーは顧客に良い車(ハードウェア)をつくって販売するいう事業を根幹にしていますが、一方で弊社は車自体をつくっているわけでもなければ、メーカーをお客さんとして車載器を開発・販売したりしているわけでもありません。

弊社の存在意義としては、ユーザーに近い立ち位置で「メーカー横断的にサービスを提供する」ということだと思っています。ユーザーがどこのメーカーの車に乗っていても、メーカーを乗り換えたとしても、ちゃんと継続的にサービスが使えて、それがちゃんとユーザーに対して価値のあるものであるということが大切になります。

Androidスマホを考えるとわかりやすいかもしれませんが、Android端末メーカーはたくさんありますが、各社 AndroidというOSを提供し、ユーザーはGoogleアカウントにデータを入れておけば、端末を別のものに変えても(メーカーも変えても)すぐに自分の好みの仕様にアップデートすることができます。

つまり、弊社としては、車や移動体における、サービスのOSのような立ち位置になることを志向しているということです。その上で他社のいろんなサービスが提供されることも想定されるような、SmartDrive Mobility Platform というようなものを提供し、どのメーカーの車に乗っているユーザーも、どんな車に乗り換えても、そのプラットフォームにログインさえすればすべて自分でカスタマイズしたサービス状況がそこに用意されている、そういう世界観ですね。

Q12. 海外展開は考えているのですか?


はい、もちろん予定しています。具体的にいつからどこに、というところまでは現時点では決まっていませんが、来年中(2018年)には実質的な事業展開が始まると想定しています。

よく考えると、交通や移動というのは非常にユニバーサルな行為です。右ハンドル・左ハンドルの違いはあるものの、車を使って人が移動したりモノが運ばれたりするのは世界共通です。カルチャーや民族の違いで車がまったく違う構造で作らていたり、使い方がまったく違う、みたいなことはありません。

そういう意味では、例えが正しいかどうかわかりませんが、日本でヒットしたソーシャルゲームを海外展開するというようなケースよりは想像しやすいというか、国民性や好みやローカル文化みたいなもの左右されにくい気がしています。

もちろん、言語のローカライズやUIのカスタマイズなどは発生するはずですが、国や文化によって車の使い方や運転の仕方がまったく違うということはないですし、交通や移動における課題は共通しているところも多いので、そのあたりの国境の垣根は高くはないはずです。ただ、それはつまり、海外のサービスが日本にも入ってきやすいということも意味します。

ちょっと唐突ですが、中国が最近日本の登録車両台数(7,000万台以上)を抜いたそうです。世界全体では2014年に12億967万台となり、平均すると6人に1台という割合で普及しているそうです(参照:一般社団法人日本自動車工業会)。そう考えると、驚くほどの数の車が地球上を走っているんだと実感しますよね。

こういった巨大なマーケットが、日本の外に、ある意味ほぼシームレスに存在するわけですから、もちろんそれだけ競合他社も多くなるということでもありますが、これを取りに行かないという選択肢はないわけです。

Q13. 自動運転が完全に普及した世界ではスマドラはどうなっているんですか?

参照元: 6sqft — IDEO’s self driving car concepts

まず、大前提として、世の中を走っている車がすべて自動運転という時代には、まだそれなりの時間を要します。

自動運転は今後、首都圏の特別区域や地方の一部地域、高速道路の限定区間などから徐々に試験運用が始まっていき、徐々に人口が多いエリアの一般道に出てくるわけですが、その過程で自動運転と人間が運転する車(や歩行者・自転車・バイクなど)との事故というのもどうしても出てきてしまうでしょう。

そうなると、法律の問題含め、社会として乗り越えなければいけない様々な課題は出てくると思います。自動運転によって危険を回避した先に通行人がいたりなどして轢いてしまった場合、過失はどうなるのか。遺族の想いはどこにぶつけられるのか。賠償責任はどうなるのか。事故時はオートパイロット中だったのかどうか、など、様々な状況における事例が生まれ検証していくフェーズがあります。

弊社としては、自動運転が普及していく過程のあらゆるステージにおいて有用な、それらをサポートしたりするようなデータ等も含め、提供しながらどんどんデータを集めて解析し、そういった交通データが実際にどのようなサービスに活用できたり、データとして高い付加価値を生むのかということを検証しながら、事故や渋滞を削減していきたいと思っています。

蓄積したデータ、解析ノウハウ、自社のプラットフォームサービスを駆使して、自動走行車内に対してもサービス提供を開始していきます。それは、自動走行車と人間が運転する車との事故をより回避しやすくするようなものだったり、タクシーだろうが自家用車だろうが、ログインすればすぐに自分にパーソナライズされたサービスが受けられるようなものであったり、まさに今みなさんがスマホを使っているようなユーザビリティで、車を利用するという世界観です。

スマホを落として壊してしまっても、クラウドからデータを引っ張ってくれば一瞬にしてパーソナライズしたスマホが手に入ります。街中を走っている無人自動運転車を必要な時にスマホで呼んで、目的地までの時間は完全にパーソナライズした空間やサービスを使って移動し、到着後はそこで乗り捨てる。そういったシームレスな移動体験が、今後のモビリティにおける大きなバリューの発揮領域として出てくるのではないでしょうか。

この領域は今後ますます大きく変革していきます。私たちが見据える未来には、事故や渋滞がなく、移動中だという事実を忘れてしまうくらい仕事や生活とシームレスにつながる移動や交通網が広がっています。それをいち早く実現し、次の世代、そのまた次の世代へとつなげていけるような基盤をつくる。それが弊社の当面のミッションです。

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