製造系のコンサルティング会社からJAXA、そしてスマートドライブへ、それぞれ異なる業界で幅広い業務を担当してきたビジネスオペレーションの三輪。これまでに培ってきた多様なスキルで創業期のスマートドライブを支え続け、現在は1人の子どもを育てながら、フルタイムで勤務しています。誰もが働きやすい環境があるからこそ、不安や心配も吹き飛んだ−−。今までのお仕事、そして実体験をもとに、スマートドライブの働く環境について、ざっくばらんに話していただきました。
海と星に囲まれて過ごした幼少期
まずは自己紹介からお願いします。
生まれは東京ですが、父の仕事の都合で2〜3年おきに転勤があり、全国を転々としました。ですが、中学生になる頃から父が単身赴任をするようになったため、私は山口県で暮らすように。海沿いの街で育ってきたので、海や星が好きでしたね。星を見ながら自転車を漕いで川に落ちたことも…。それぐらい星が好きでした。そして、大学進学を機に東京へ。
大学の学部はどちらへ?
法学部です。大学の専攻学部に迷っていた当時、父が刑事訴訟法を教える仕事をしていたことも影響し、法律に興味を持ったんです。当時はドラマで活躍している弁護士や検察官のカッコいい姿に憧れを抱いていたのですが、実際に学んでみると、なんか自分には合わないな、職業にするのはちょっと違うなと、違和感を感じてしまって。法律自体は面白いのですが、将来この道を極める自分のイメージが掴めなかったんです。そのため法曹界ではなく一般企業に絞って就職活動を行いました。
新卒で入社した会社が民事再生…紆余曲折の仕事道
新卒ではどのような企業に就職されたのでしょう。
製造系のコンサルティング会社に就職し、最初は購買部門に配属されました。同社は当時、三次元造形器(3Dプリンタよりも高精度な装置)を国内で最も多く保有していて、車や家電などの試作品製造をしていました。私は製造された部品に対して、真空注型、切削、塗装などの自社で対応できない工法を協力会社に依頼する仕事を担当していました。町工場の職人の方々と図面を見ながら一日中やりとりする日々でした。
コンサル会社なのに、製造もしていたんですか?
そうなんです。コンサルが中心ですが、製造部門もあって、私は製造寄りの仕事をしていました。コンサルで「製造期間を短縮させましょう」とお客様へ提案していましたので、それを体現する目的で製造も行っていたのです。
それが入社3年のタイミングで民事再生をされたと伺いましたが…。
忘れもしません。社員全員が集められ、「民事再生をしました」と告げられた時は大きな衝撃を受けました。取引先からもひっきりなしに問い合わせを受けましたし、こんな体験なかなかできませんから、広い意味で勉強になりました。
そのタイミングで転職活動を始めたのでしょうか。
そうですね、転職活動は推奨されていたので活動を開始しましたが、会社の再建を図るメンバーとして残ることになり、一旦転職活動をストップしてその後、4年近く勤務しました。民事再生が終わる頃、私も気づけば30代になるタイミング。これからはなにか好きなことをやってみようと、改めて転職を考え始めました。
民事再生中に転職活動をした時に、JAXAの採用ページを見て受けたいなと考えていたんです。それをふと思い出して採用ページを探してみると、タイミングよく募集をかけていたので迷わずエントリーしました。
宇宙や人工衛星に希望を抱いて——楽しくやりがいもあったJAXA時代
そして、JAXAに転職されます。JAXAを受けたのは、もともと星を見るのが好きだったからですか?
それもありますが、その頃は人工衛星や宇宙開発にも興味があったので。
なるほど。JAXAではどのような仕事を担当されていたのでしょう。
広報として採用されました。広報には、本部の広報と部署の広報があったのですが、私は後者に配属され、追跡ネットワーク技術センターという部署で、沖縄・千葉の勝浦・鹿児島県の種子島の3箇所にある宇宙通信所と、長野県の臼田にある宇宙空間観測所の広報活動を行っていました。宇宙って聞くと宇宙飛行士やロケットとかを思い浮かべる人がほとんどですが、私の担当は各所に設置されたパラボナアンテナで人工衛星を追跡管制するというすこ〜し地味なお仕事をする部署の広報でしたね。
人工衛星がどこを飛んでいるかをアンテナで追跡するのでしょうか。
追跡して位置を確認し、人工衛星に対して指令を送ります。派手さのない縁の下の力持ちのような部署なので、とにかく認知度を上げるためにできることはなんでも対応していた感じです。
話は変わりますが…宇宙人って本当にいるんですか??
広報やっていた時も宇宙人については本当に数多くの質問をいただきました。私はいると思っていますが、証拠がないのでなんとも回答し難いところです(笑)。
子供の頃から興味のある分野とのことですし、三輪さんが楽しく働いている姿が目に浮かびます。
本当に、本当に楽しかったです。比較的高い自由度で広報活動を任せていただけたので、私自身も積極的にあれこれ提案しました。たとえば、専門用語満載だった部署紹介のWebサイトをわかりやすくリニューアルしたり、マスコットキャラクターを作ったり、通信所を見学するともらえる「アンテナカード」の配布を企画したり、一般公開時に「ANT選抜総選挙」というアンテナの総選挙を実施したり(笑)。
「ANT選抜総選挙」とは、各アンテナを担当している技術者がひたすらアンテナの特徴や魅力をアピールして投票数1位を目指すというイベントだったのですが、一般公開当日は行けないので、期日前投票できませんか?という問い合わせがあったりもしました。SNSなどでも話題にしていただき、一般公開のイベント人気投票で特別賞をもらいました。
難しいアンテナの説明ではなく、技術者がアンテナ愛を語るというシンプルな発想と低コストで認知度アップした点が評価されたのかなと思いますが、これらの企画を通じて、どうやったら一般の方に伝わるだろうと工夫しながら仕事するのがとても楽しかったです。
JAXAでの広報という仕事にやりがいや面白みを感じられていたんですね。同社には何年ほど在籍されていたのでしょう。
2年ほどです。転職を考えたきっかけは…ベンチャーらしい働き方がしたくなったと言えばいいんでしょうか。仕事自体はやりがいがありましたが、もともとベンチャー出身だったこともあり、ベンチャーのような裁量やスピード感が性に合っているなと感じて。
宇宙ベンチャーがパラパラと増え始めていたタイミングだったので、もっと働き方がフィットしそうな会社があるかもしれないと、とある企業を見つけ採用の問い合わせをしたのですが、エージェントを通して応募するように言われたためエージェントに相談しました。するとその返信で「宇宙ベンチャーよりもっと面白い会社がありますよ」と言われ、スマートドライブをご紹介いただいたんです。
今までの多様な経験を強みに変える!
それがスマートドライブとの出会いだったんですね。
当時のスマートドライブのオフィスは家から遠方だったこともあり、実際に働くのは難しいと、検討中のままにしていたんです。しかしエージェントに、「絶対に合うと思いますから、お茶だけでもいかがですか」と背中を押されて。オフィスへ訪問すると、代表の北川を含む創業メンバーが目をキラキラと輝かせながら、楽しそうに業務内容を話してくれて、たしかに、「宇宙よりもワクワクすることがありそうだ…!」と。転職への決意が固まりました。
なるほど。話を聞いて即決されたのでしょうか。
社員がまだ5人程度の規模の会社に入社するのは少し勇気が必要でしたし、何より家から遠かったので即答はできませんでした(笑)。
それでも入社しようと思った理由は。
純粋に、「会社の目指している世界観を一緒に達成したい!」と思ったからです。
入社前に何度か食事をする機会があり、このメンバーとだったらどんな困難な状況でも明るい雰囲気で一緒に越えて行けそうだと確信しました。
創業から間もないスマートドライブで多くの業務を任される
入社した当時は何をしていたのですか?
最初は何でも屋という感じで、管理部門全般と経理、広報活動、ドライブテストなども担当していました。
大学で学んだ法務の知識も活かせますし、一社目で購買業務、二社目のJAXAでの広報を担当するなど、培ってきた知識や経験が全て活きてきますね。
そうなんです。一社目のコンサル系企業では、購買の後に経理と人事総務も経験しましたので、それがスマートドライブでも役立ちました。私自身としては、職務経験が広く浅いことにコンプレックスを感じていたのですが、逆にこの経験が強みになった。こんなにも全てが活かせる環境はそうそうありませんから。それが自信にもつながっていきましたね。
経験が活かせると仕事も楽しくなりますよね。社員も増え、会社が成長を遂げつつあった2018年、三輪さんは産休を取得されましたが、当時は不安や心配事などありましたか。
当時は私にとっても、会社にとっても、産休が初めてのことだったため、長期で休むことに不安はありました。ただ代表の北川が「三輪さんは創業メンバーだと思っているので、いつでも帰ってきてください。待っています」と声をかけてくれたおかげで、安心して産休・育休を取得することができました。
そこから3年、スマートドライブでも小さなお子さんがいるママさん・パパさん社員が増えてきました。
育児と仕事を両立している社員も増え、育児について教えてくれる頼れる先輩がたくさんいる感じです。気軽に情報交換ができるので、ありがたいですね。
産休と育休を合わせてどのくらいの期間お休みされたのでしょう。
子どもが1歳4ヵ月のときに復帰したので、合わせて1年半ほどです。
タイムスリップではありませんが、復帰後のスマートドライブはガラッと変わっていました?
変わりすぎていてびっくりしましたよ〜。サービスも急激に進化を遂げていましたし、人も増えて新しいスタッフばかりだし、オフィスの場所も変わっているし…。別の会社かと思ってしまうほどでした。
短期間で急激に進化しましたからね(笑)。三輪さんは現在、どのような業務を担当されているのでしょう。
セールスオペレーションの改善全般を担当しており、出荷と請求周りがメイン業務です。たとえば、Salesforceと連携する請求システムを導入したり、今後の出荷台数の増加を見据えた出荷フローを整備したりするなど、細かい改善を行っています。
お仕事や職場は楽しいですか?
楽しいです!誰かが言っていましたが、スマートドライブは「少し歩けば優秀な人に当たる」んです。個性豊かで優秀な人が多いので、日々学ぶことが多くあります。
“優秀な人”とは、具体的にどんな人?
そうですね…答えをわかりやすく示してくれる人、かな。相談や質問に対して、うやむやにせず、必ず適切な解を出そうとするプロフェッショナルな人が多くいると思います。
現在はお子様が一人いらっしゃって、リモートワーク中心でお仕事をされています。働く環境としてはいかがでしょうか。
もともと時短で働くことを考えていたのですが、フルタイムで働けますし、環境としては申し分ありません。私の業務ではリモートでもあまり不自由を感じることはありません。
これからスマートドライブで取り組んでいきたいことについて教えてください。
私は異なるバックグランドでさまざまな経験を少しずつ積んできましたので、スマートドライブが目指す世界観を実現するために自分ができることは何でもやりたいと思っています。ありがたいことに、お客様が日々増え続けていますが、その傍らで会社の成長痛というか、オペレーションが追いついていない部分もあります。ですので、会社が成長へ一直線できるように、あらゆる面でしっかりとサポートしていきたいですね。
スマートドライブには、各分野においてプロフェッショナルな方が多いので、「プロフェッショナル」にも憧れますが(笑)
オペレーションは、さまざまな業務を幅広く理解している方のほうが先読みできたり、考慮できたり、スムーズに対応できるイメージです。今までのご経験が大きな武器になっていますね。
そういう一面はあるかもしれません。経験を活かしつつ、新しいことにも挑戦できるので、とっても働きやすいです!
ママさんもパパさんも、誰もが活躍できる環境がある
スマートドライブへの転職を考えている方へ、オススメのポイントを挙げるとしたら?
まず、“自由度”が大きいこと。自分で何かを選択して、突き進める環境がありますので、人から言われて動くのではなく、一人ひとりが自分で考えて仕事を作っている人が多いように思います。ですから、自発的に幅広いチャレンジをしたい方にはぴったりなんじゃないでしょうか。
小さなお子さまがいらっしゃるママさん、パパさんにもおすすめできる環境ですか。
育児に時間を取られ、「力を発揮できてないかも…」と感じている人でも活躍できる環境が十二分にあります。自分でできることを探しながら仕事に取り組めますし、スタッフはみな、うまくバランスをとりながら仕事をしていますよ。
どんな立場の人でも楽しく仕事できる環境があると。
そうですね、スマートドライブは、目をキラキラとさせながら意欲的に仕事へ取り組んでいる人ばかり。それも、仕事へのやりがいや面白み、自分の強みを発揮できる場所があると感じているからではないでしょうか。
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