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【社員インタビュー】組織再構築にコミットするエンジニアリングマネージャー

スマートドライブでは、車をはじめとする移動体のデータやそれらと関連するデータ(ドライブレコーダーの動画データ、各種センサデータ、ウェアラブル端末などからのデータ等)を収集・解析し、様々なサービスに活用することで事業を展開しています。

エンジニアリングチームとしては、モビリティ関連データを収集するセンサ端末やその中の組み込みソフトウェア、自社製品他社製品問わずそういった端末から飛んでくるデータを受け止めるデータプラットフォーム、そこに集まってくる大規模データを管理・解析できる技術、そしてその上で提供する各種アプリケーションというように、多くのレイヤーでの開発運用しているので、様々なバックグラウンドや強みを持ったエンジニアたちが一丸となってチームとして働いています。

今回のInterviewee:

八木田 寛樹(やぎた ひろき)
エンジニアリングマネージャー

まずはこれまでの経歴を教えてください

大学卒業してからずっとエンジニアをやってまして、もう20年近くになります。

エンジニアとしてのキャリアは、前半と後半で大きく分かれていて、前半はSIerで、当時はまだガラケーで、携帯まわりの開発(ハードよりであればファームウェア、ソフトよりであればガラケーアプリなど)をしていました。そして、キャリアの後半は、いわゆるWeb系企業でGREE、リクルート住まいカンパニー、そしてかなり小さいスタートアップを経て、現職であるスマートドライブにジョインしました。それが2016年12月なので、もうすぐ3年経とうとしています。

Web系に転向してからは、GREEではGREEプラットフォームというソーシャルゲームのプラットフォームを開発していました。その後、そのグローバル版の開発に携わる過程で一時期アメリカに滞在したりもしていました。その後は広告事業、ネイティブゲーム事業を行う部署の立ち上げ、その部署のミドルマネジメント、という流れです。

リクルート住まいカンパニーでは、SUUMOの内製化を推進したいがなかなか進まず苦労されているというお話を頂きまして、これまでの経験を生かしてお手伝いできることがあるだろうという観点と、それまでのマネジメント対象人数を一桁引き上げることができそうという観点、また、古くからある会社での組織運営とはどういうものなのかを学べるのではないかという観点からジョインすることに決めました。

結果としてはなかなか難しいところがあったなぁという形にはなりましたが、一方で期待していた学び、例えば日本企業独特の文化面はかなり理解できたと思っており、それが現職でも活かせていると感じています。

そもそもどうしてエンジニアになったんですか?

はじめてコンピュータを触ったのは小学生のころだったと思います。PC8801だったと思いますが、組み込みのBASICをさわったりしながらなんか面白い気がするなぁとか思っていたくらいでよくわかってませんでした。

大学では社会学と情報工学をミックスしたような学部に所属していまして、自由にコンピュータをさわれる環境があったことや、講義でやっていたような初歩的なプログラムを学んでいくうちに徐々にプログラミング自体に面白さを感じるようになっていたことなどが背景としてあり、両親にお願いして自宅でもPCをさわれる環境を整えたりVisualStudioを購入したりしました。そのような環境で日々プログラミングしたりいろいろ作っていくなかで、これを仕事にしたいと決めて今に至ります。

なぜスマートドライブに?

僕が入社した当初は、たしかまだ10数名くらいしかいなかった時代でした。当時は、直近で働いていたスタートアップを退職して、フリーランスの状態でちょっとお手伝いしている会社があるという感じの状況だったんですが、たまたまGREE時代に先輩だった神のようなエンジニアの人と再会する機会があって、その人に「何ぶらぶらしてんだよ、ちゃんと働かないと」って言われて「ああ、ちゃんと会社勤めしようかな」という気分になりました(笑)

で、同じくGREE時代から知っているエンジニアがたまたまその時スマートドライブにいて、楽しそうにしてたんでカジュアルに話を聞きにきてみたんですよね。それが直接のきっかけです。

大きめの組織でマネジメントを中心とした仕事をする期間が長くなってきていたのもあり、次の職場にはプレイヤーとしてコードを書くことに集中できる環境を求めていて、そういう意味で完全に期待値が合致していたのと、社会を変えていくことを前提としたビジョンを掲げている点もいいなと思って入社を決めました。

当時は人数規模も小さかったわけですが、事業フェーズ的にも本当にまだ何もないという状況で、プロダクトとしても事業としても暗中模索していたところが多かったなと覚えています。ユーザーもまだすごく限られてましたし。当時からすごく時間が経ったように感じるんですがまだ3年経ってないんですよね、、、なんか時間の感覚がおかしくなるくらい濃密な時間が流れてるってことかもしれませんね(笑)

役割的にはどんなことを?

小山さんと一緒にエンジアリングマネージャーとしての役割を担っているところが主務になります。

内容としては SmartDrive Fleet という自社プロダクトの開発全体を見る、Fleet のコードを書く、フィールドセールスのメンバーと一緒にお客様のところへ伺ってヒアリングする、それを要件に落とし込む、プロジェクトマネージャーと一緒に優先度・重要度を整理してマイルストーンに落とし込む、パートナー企業がからむプロジェクトにも関わって様々調整する、スマートドライブ社全体としてのアーキテクチャをどう改善していくかを議論しつつ作っていく、といったあたりがエンジニアリングマネージャーとしての仕事になります。

その他、 MVV(Mission/Vision/Value) の再構築のような組織面の立て直し・制度設計の整備などにも関わっています。

組織面ではどんな課題にチャレンジしてきたんですか?

直近では、開発と並行して組織再構築というところに結構なマインドシェアをつかって取り組んでいます。きっかけは、2018年に入社した人たちが中心になって同時に新規プロダクトを2つ立ち上げた中で、組織としての脆弱さを露呈してしまったということがありました。

新規事業を立ち上げるとか軌道に乗せるって、そもそも難しいじゃないですか。チームの状態としても苦境に立たされて当然という中で、会社に入って間もない、まだ社内での関係構築とかもできていないメンバーたちで立ち上げるというのは、さらにハードルが高い状態です。かつ、組織レイヤーとしての指揮命令系統がかっちりしてない中でそれをやると、やっぱりグラグラしてしまう。そもそもの事業方針の舵取りも難しい状況になりますよね。

そのような産みの苦しみのプロセスを通ったので、会社全体としてそれなりの負荷がかかりましたし、それに伴って社員の退職も重なったりということもありました。社員1人1人が何を考えているのか、あるいは、どう感じているのか、そこに共感し改善するための仕掛けが整っていなかった時期だったこともあって、組織としての課題が一気に表出した時期だったかなという認識に至っています。

当時はそのような状況をすこし離れたところから見ていたのですが、自分自身のことを振り返ったときに、たとえばGREE時代では一時期最大200人くらいが自分のレポートラインに紐づいていた時があったし、その次のリクルートでもマネジメントがメインではあったので、そこでの知見も活かして組織の立て直しのところで貢献できないかな・そうしたほうがいいんじゃないかなって思うようになりました。

個人的には、いちエンジニアとしてコードを書いてるのがすごく好きなんですけど、でもこれは一旦ミドルマネジメントのレイヤーをつくったりとか、そういうのをやった方がいいんじゃないかと、当時小山さんと話してたんですよね。

それからは、今の状況とほぼ変わらないわけですが、小山さんと自分でエンジニアリング側においてマネージャーロールをやろうと決めて、それまでおざなりになっていた各メンバーとの 1on1 などもしっかりやるようにする等、現場の声を丁寧に吸い上げるという基本的なところから始めることにしました。

今はどんな方向に向かっているんですか?

まず、ボトムアップの方向で、現場の声が以前よりもダイレクトに経営陣にも伝わるようになったと思っています。一方トップダウンの方向では、まだ経営メッセージがみんなになかなか伝わらなかったりもするので、やれることが結構あるなと感じています。

組織の血脈としての1on1は整備できて運用も回っている状態になりました。事業とチームの成長エンジンツールとして OKR の運用も回し始めています。次は社員個々人の成長エンジンをどうしていくかというところをまさに考えているところです。

今も継続している課題ではありますが、経営方針やメッセージがわかりにくい・現場まで落ちて行きにくいというところを改善するために最近やっている取り組みとしては、中期計画の設計から広めにメンバーを巻き込んでいったり、1on1などの場でマネージャーからメンバーにそれを伝えていくなどをするなどを実践したところ、徐々に改善していってる様子がみえてきたかなという状況です。

他には、スマートドライブでは月に一回の締め会があるのですが、「みんなから経営側になんでもQ&Aコーナー」みたいのをやってみて好評だったりということもありました。

ぼくが理想かなと考えている形として、一人一人が自走できる組織でありたいというのはあるんですね。一人一人の中にMVVが浸透して、かつ各人のレベルで何をどうすると良いプロダクトになるのかということを考えたり、お客様にヒヤリングしつつ試行錯誤してアウトプットしていく、しかもその方向がずれてない、そんな状態ですかね。マネジメントのレイヤーがなくてもそれが現場レベルでできている。まだまだ道半ばですが、そういう組織を理想としています。

現場のアウトプットを最大化させるために

これは、GREE時代にソーシャルゲームを開発してた時に強烈に実感したことでもあるんですが、現場の優秀なメンバーがその能力を最大限発揮できるように環境を整えることがマネジメントの役割で最も大事なポイントだと考えています。従来の日系大企業でよくある、ひたすら稟議を上げさせるようなレイヤーだと意味がない、もう少し踏み込んだ言い方をすると組織の成長を阻害する要因でしかないと考えています。

従来の日系大企業の仕組みって、大きなピラミッドになっていて、下から稟議回して徐々に上方向に承認を集めていくという感じですが、もちろん時間がかかるというデメリットもあるんですが、一番リスクなのは、上の人たちが理解できないことが承認されにくくなるという点です。

大企業だと上にいる人たちの年齢もそれなりに高くなるので、現場との乖離もすごかったり、そもそも上層部に理解できるように説明資料とか根回しとかしてる時間と労力という、本来であれば事業を進めることに使えるエネルギーを、かなり不毛なところに割かなくちゃいけないということが起きるので、優秀な人ほどこの仕組みに疲弊して辞めてしまうわけです。

なので、GREEでは、現場でゲームを生み出せるアウトプットの質の高い人たちは、できる限り意思決定できる裁量権を与えてどんどんやっていってもらう、邪魔をしない、ということを徹底してました。できてるものをメンテナンスするとか、今あるものを改善するとか、そういうのは多くの人ができるわけですが、ゼロイチで生み出す能力というのはみんなが持っているものではないので、それを持っている人を特定したら、あとはその人が生み出しやすい環境をできるだけ整えてあげるというのが大切ですね。

Google とか外資系組織でもよくある話なのかなと思ってますが、マイクロマネジメントするのではなくて、現場の優秀な人たちにいかに活躍してもらえるかを考え、道を整備するのがマネージャーの役割かなと。アメリカで働いていた期間に見たのもそんな光景でした。

その上で、マネジメントが決めなくちゃいけないのは、リソースがどれだけで何を使えるのかとか、開発であれば使える技術はこれとこれですよとか、大枠の方向性とか、やってはいけないこととか、そういうディレクションと最適な制約を示すところです。同時に未来に向かって旗を立て、みんなの気持ちを動かす、そういうリーダーシップを示していくことが大事だとおもっています。

どんなエンジニアに入社して欲しいですか?

会社規模とフェーズによっても変わってくるとは思うんですが、現状は開発したい・しなければいけない量に対してパワーが足りてない状況なので、自走できる人がまず必要かなと考えています。まるっとお題を渡すとある程度よしなにやってくださる包容力がある人だとよりありがたいです。また、それなりの規模感のシステムアーキテクチャから実装までやれるような方であれば最高です。

一方で、現時点でそこまで到達していなかったり、うちでよく採用されているRails や golang の経験値がなかったとしても、成長欲求の高い方であれば大歓迎です。様々な球を自ら拾いに行く、勝手に調べて勝手に課題を解決するところまで持っていく、経験がなくても飛び込んでいってやってみる、そういった姿を体現している方が最終的に一番コミットメント高く、また、レベルの高い仕事を成すと考えているからです。

ただ、1年後はどうかというと、事業の成長に伴ってガラッと状況も変わっている可能性があるなと思っています。今すぐジョインしていただいたとしても活躍の場が限られてしまうスペシャリストというか、ある領域にすごく深い造詣やスキルを持っている人というのが、それくらいのフェーズからはどんどん活躍していただけるような環境になるかもしれないと考えています。

バズワードになっちゃいますが、うちのエンジニアリングでは、ビッグデータや機械学習/AI、データ解析等、流行りの領域はすべて関わっているんですよね。あとは保険会社との絡みで考えればFinTech領域の事業やエンジニアリングもあります。今後さらに多種多様なデータが集まってくる中で、エンジニアリングにおける挑戦というのは尽きないと思うので、ここからますますおもしろくなっていくと思うんですね。今は日々の業務で手一杯なところがあってできてないのですが、ハードウェアから自社のSaaSまで一気通貫でちゃんとやれている IoT 文脈・MaaS 文脈の企業ってほぼないので、そんな中からでてくる技術ネタなどを広くお伝えしていけるようにしたいなと考えているところです。

そして、うちの事業が進捗していく、成長していくというのは、つまり社会的な価値をしっかり出しているということになると思っているので、それってシンプルにやりがいがあることだと思うんですよね。自分たちがやっていることで事故が1件でも減ったら、それってすごい成果だと思うわけです。A地点からB地点までモノを運ぶにしても、より早く効率的に、より安全に、届けられる。そういうことの積み上げが、計り知れない経済効果を生む可能性があって、そういうことをもっとイメージしやすくなるようなコミュニケーションができると、うちのエンジニアリングの楽しさというのが伝わると思うので、それに共感して入社してくれる方が増えるといいなと思っています。

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